石亀歯科まさる矯正歯科では、小児期からの矯正歯科治療を積極的にお勧めしております。
特に、反対咬合(受け口)のお子様は、乳歯が生え揃った3歳からの治療をお勧めしております。
遅くとも7歳までには矯正歯科専門の歯科医師による診察と検査を受けることはとても重要で、欧米などの先進国では矯正歯科学会が推奨しています。
矯正歯科担当:石亀勝の毎日新聞取材記事「子供の歯並び悪い原因は?矯正はいつがベスト? 歯科医師に聞く」(2023/5/5)
https://mainichi.jp/articles/20230503/k00/00m/040/181000c
子供の歯並び悪い原因は?精正はいつがベスト? 歯科医師に聞く
子供の歯が生え変わる頃になると、気になるのは歯並び。最近はむし歯が減る一方で、
歯並びの悪い子供が増える傾向にある。日々の生活習慣が一因という。
歯科医師は「矯正するなら早い方がいい。子供のうちに受診を」と口をそろえる。
【山本萌】
歯並び、幼少期の食事の仕方が重要
日本歯科医師会常務理事の小山茂幸さん(62)は「保育園などでは『子供がこんにゃくを
かみちぎれないから、小さく切ってほしい』とお願いする保護者もいるようです」と語
り、口の機能の低下が歯並びの悪さに影響しているとみる。
小山さんによると、赤ちゃんが母乳の「補完食」として野菜の裏ごしなどをぐっとのみ
込む時、舌が上あごに当たることで、上あごが広がり、歯が生える余地がつくられる。
しかし、水と共に流し込むような食べ方だと、あごの発達などに影響が出るという。
また、離乳食を食べさせる時、赤ちゃんが自ら口を開いて食べるのを待たずに口の中に
入れてしまうと、食べ物を取り込む力を養うことは難しくなると指摘する。
小山さんは「いい歯並びのためには、幼少期からの食事の仕方が最も重要。いろいろな
物を食べさせ、あごを成長させる。軟らかいものでも、しっかりかむ習慣をつける。水
やお茶で流し込むのは控えることです。
子供と一緒に時間をかけて食事することが大切です」とアドバイスする。
むし歯は減少、悪い歯並びは増加
厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、乳歯にむし歯があると診断された子供(6〜8歳)の割合は1999年の80・6%に対し、2016年は45・5%と大きく減っている。一方、文部科学省の学校保健統計調査によると、歯のかみ合わせが悪い「不正咬合(こうごう)」の疑いがあり要診断とされた幼稚園児(5歳)の割合は、06年度に2・5%だったのが21年度には4・6%に増えた。
矯正歯科治療に30年以上携わってきた歯科医師の石勝さん(56)は「不正咬合は遺伝などさまざまな要因がありますが、舌を出したり口をぽかんと開けたりするなどの悪い癖や、鼻づまりなどによる口呼吸のような生活習慣の影響が大きいと言われています。
指3本を縦に並べて入るくらい口を大きく開け、舌が前歯に触れない場合、舌小帯(舌と下あごの間の筋)が短く、口の機能を十分に発揮できていない可能性があります」と話す。
その上で「下あごは背が伸びている間は成長しますが、上あごの成長は9歳くらいで止まります。矯正に関し、世界的には7歳までに歯科を受診するのが一般的です。きれいな歯列のためには、クリニックでの管理とケアを始める時期は早ければ早いほどいい」と助言する。
歯列矯正費用は最低10万円
民間企業「シープメディカルテクノロジーズ」(東京)が全国200カ所以上のクリニック
を抽出してまとめた調査によると、子供の矯正にかかる費用の相場は初診相談やカウン
セリングが無料〜5000円程度。精密検査が必要な場合はさらに5万円程度必要という。
その後の治療では、乳歯と永久歯が混在している。
時期(6~12歳ごろ)の「1期治療」で終えれば比較的負担は軽いが、それでも最低10万円
程度。永久歯が生えそろった「2期治療」ともなれば100万円を超えるケースもあるそう
だ。